毎日使う浴室はできるだけ気持ちよい空間にしておきたいものです。そんな浴室に不具合があると生活しにくい場合もあります。ケースによっては健康に悪影響を与えたり、危険な事故が起きたりしてしまうこともあるでしょう。浴室をきれいに、安全な空間として保つためにはリフォームが必要です。
この記事では浴室リフォームの種類や浴室リフォームのタイミングやポイントなど、基本的な知識を紹介します。
1. 浴室リフォームの種類
浴室をリフォームする工法には大きく分けて3つの種類があります。
1-1. ユニットバス
ユニットバスは浴槽、壁、床、天井などの部品がセットになったものを用いる工法浴室です。工場で規格品として作られた部品を現場で組み立てて作られます。 ユニットバスは継ぎ目に防水性の高い目地材やコーキングを施す為水漏れしにくく、また、部品を組み立てるだけで完成なので、施工に時間がかかりません。また、メーカーによって差がありますが断熱性にも優れているのが特徴です。近年の浴室の主流がこちらのユニットバスになります。
1-2. 在来工法
在来工法は従来の日本家屋の浴室で用いられてきた工法です。モルタルやコンクリートで防水加工を施して、タイルなどで壁や床を仕上げるため、ユニットバスよりも完成までに時間がかかります。しかし、一から全てを作るため、デザインやレイアウトが自由に決められるのが特徴です。それぞれのお宅の作りにあった浴室を作れるのがこちらの在来工法になります。 しかし、在来工法は水漏れしやすく、腐食の心配もあるのです。また、断熱性も低いため、冬場の暖房対策が必要になります。
1-3. ハーフユニットバス
ハーフユニットバスはユニットバスと在来工法とを組み合わせた工法です。浴室の構造上、ユニットバスの規格品が使えない場合に間取りはそのままでリフォームが可能です。費用は通常のユニットバスと同程度からプラスαと考えて下さい。
2. 浴室リフォームするタイミング
浴室リフォームのタイミングはどのくらいなのでしょうか。その目安などを紹介します。
2-1. 目安は築20年
浴室をリフォームするタイミングの目安はだいたい築20年ほどと言われています。浴室は水や湿気からはどうしても逃れられない場所のため、建材は腐りやすく、金属は錆びやすくなってしまいます。そのため、築20年ほどが経つと水漏れやカビなどが出始めてしまうのです。 また築20年経っていなかったとしても、何か不具合が出てきたらリフォームのタイミングだと言えます。例えば、いくらカビ掃除をしてもカビが生えてしまう時はカビの菌が表面の見える場所だけでなく、壁や床の裏側までを侵食している恐れがあるのです。 ほかにも、排水の流れが悪い、換気扇の調子が悪い時などには早めのリフォームをおすすめします。水や湿気にさらされる浴室の不具合は放っておくと大規模な工事が必要になることもあります。なるべく早く対策することで大幅な出費を防ぐことにつながるのです。 とくに浴槽や床や壁にヒビが入った、お風呂の入口部の床が凹む、浴室の外の壁に水が進出している、などの不具合は浴室だけではありません。周りの部屋や外壁にまで腐食が進んでいる恐れもあるため、すぐにでもリフォームすることをおすすめします。
2-2. 家族のライフスタイルの変化
家族のライフスタイルが変化した場合には浴室のリフォームが必要になることがあるでしょう。とくに家族が高齢化したり身体が不自由になったりした時などは床を滑りにくくする必要があります。また床の段差をなくしたり、浴槽の高さを変えたりするなどのリフォームが必要になるはずです。また、高齢者に多いヒートショックを防ぐため、浴室の断熱性を上げるためのリフォームが必要になるケースもあります。
3. 浴室リフォームのポイント
浴室リフォームを成功させるためにおさえるべきポイントを紹介します。
3-1. 手入れのしやすさを考慮する
浴室は水と湿気にさらされるため、常に清潔にしておくことが大切です。手入れが行き届かないと汚れが落ちにくくなったり、カビが発生してしまったりします。浴室のリフォームをする場合には、浴槽や床や壁などの汚れが落ちやすく、カビが生えにくい素材であるかどうかを考えます。 また掃除がしやすいつくりかどうかを考慮してプランを立てるべきです。
3-2. 安全性を考慮する
水が床に流れる浴室は滑って転ぶなどの事故が起こりやすい場所でもあります。とくに、高齢者や小さなお子様がいる家庭では、手すりの設置や滑りにくい床などの採用は浴室のリフォームの際には必須の項目といえるでしょう。 裸になって利用する浴室はどの部屋よりも断熱性や暖房機能が重要な場所です。また、ヒートショックのリスクも高い場所であるため、十分な断熱性や暖房性を考慮して万が一に備えましょう。ユニットバスはメーカー毎に断熱性能が違いますので良く確認した方がよいでしょう。加えて寒さで一番の原因は窓です。高断熱窓も検討材料に考え施工業者さんに相談してみるのも良いかもしれません。
3-3. リラックスできる空間にする
浴室は1日の疲れを取り、癒しを得る空間でもあります。浴室のリフォームでは、家族みんながゆったりお風呂に浸かってリラックスでき、落ち着ける雰囲気作りが大切です。浴室の部品は浴槽や床、壁までさまざまなカラーバリエーションや素材が選べます。家族でどんな色や素材が良いのか話しあって決めると良いかもしれません。
4. まとめ
浴室リフォームの種類や浴室リフォームのタイミングやポイントを紹介しました。リフォームの際は、今回紹介したようなポイントを参考にしてみてください。 「株式会社グローアップ」は地域密着のリフォーム会社です。工事だけを行いアフターフォローを怠る、とりあえず早く工事を終えてしまう、というリフォーム会社が多いなか、お客様の不安を解消するべく取り組ませていただいております。 「ありのまま、なんでも正直に回答する」「お客様と本音のお付き合いを心がける」「丁寧にリフォームプランをご提案し、満足いただけるリフォームを行う」といったことを念頭にリフォームをお引き受けさせていただいております。浴室やキッチンなど、リフォームをご検討の方はお気軽にご相談ください。